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人事制度の不具合を検証しよう

 昔から続けている制度、流行で導入してしまった制度、導入当初から外部・内部の環境が変わってしまったにもかかわらず、ずるずる運用を続けている制度は少なくないはずだ。その制度・施策の本来の狙いは何であったか? 行き詰まりを来している背景事情とは何か? 本来の狙いを取り戻す、あるいは違うアプローチで効果を出すために、これからどのようなマネジメントアプローチがありえるのか? プライスウォーターハウスクーパース鰍フコンサルタント・石原美佳氏、土橋隼人氏が16の点検項目をピックアップしている。

【チェックポイント】
□ コンピテンシー評価 〜能力評価との違いを明確に
□ 360度フィードバック 〜事前研修の実施がカギ
□ 新卒採用 〜自社における新卒社員の位置づけを明確に
□ 中途採用 〜人物・スキルを適切な方法で評価する
□ OJT 〜育成の仕組みを整備する
□ 幹部社員育成プログラム(選抜育成制度) 〜意図した人材が育つプログラムか
□ 階層別研修  〜学習内容をPDCAサイクルで活かす
□ 賞与制度 〜変動費として再定義を
□ 諸手当 〜必要性を疑ってみる
□ 成果主義人事制度 〜人件費抑制策では失敗する
□ 目標管理制度 〜評価の仕組みの再検討を
□ 社内FA制度/社内公募制度 〜プロセスを整備して公平性を担保せよ
□ 複線型人事制度 〜柔軟なコース移動を可能に
□ 専門職制度 〜非管理職の受け皿にはしない
□ 裁量労働制 〜割増賃金抑制を主旨にしない
□ ダイバーシティの推進 〜イメージアップ目的では失敗する

 これらの問題の多くは、経営・人事担当者ご自身、うすうすその不具合を自覚されているものと推察される。しかし、どこをいじればいいのか深く分析するには至らず、また、制度の設計や運用を変えるとなると社内に混乱を引き起こす懸念があり、結局は着手を躊躇しているというのが実態ではないだろうか。さて、不具合をだましだましやり過ごすか、思い切ってリセットボタンを押すか。

詳しくは ==> 月刊 人事マネジメント 2010年1月号

HRM Magazine.

  
慶應義塾大学卒業。社会保険労務士。大手総合商社系列企業での人事コンサルタント職等を経て,2008年1月より現職。日本企業および多国籍企業のPMI(Post Merger Integration),人事制度・退職金制度設計,チェンジ・マネジメント等のプロジェクトに多数従事。共著に『図解でわかる ヒューマンキャピタルマネジメント』(産業能率大学出版部),その他人事専門誌への寄稿多数。
  
法政大学大学院修士課程(社会学)修了後,プライスウォーターハウスクーパースHRS株式会社に入社,現職。M&Aに伴う人事デューデリジェンス,報酬制度設計,役員報酬制度設計等のプロジェクトに従事。

>> プライスウォーターハウスクーパース株式会社
 http://www.pricewaterhousecoopers.co.jp/