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シニア向けキャリアモデルを再構築せよ
エム・アイ・アソシエイツ梶@ 代表取締役社長 松丘啓司
50代のシニア層を対象としたキャリア研修が再び活発になってきている。かつては多くの企業が「セカンドキャリア支援」などと銘打って,福利厚生色の濃い退職後の「ライフ」「ファイナンス」プラン作りのサポートを行っていた。しかし,今日,シニア向けに求められているのは退職後ではなく,在職中のキャリア開発である。社員向けの補足サービスというよりも,組織のパフォーマンス向上のために欠かすことのできない取り組みとして注目される。 ■次の世代のために新たなキャリアモデルが必要
ここに来て,シニア向けキャリア開発が積極的に行われる背景には,組織の逆ピラミッド化の進行と雇用の長期化という企業共通のトレンドがある。シニア社員は後進層に役職ポストを明け渡さなければならない一方で,年金支給開始年齢の引き上げに伴って,より長く働き続けなければ生計の維持が難しい立場となっている。 ■他人に言われてもがんばれない現実
これまで,役職定年を迎えたシニア社員は「ほどほど」に働けばよかった。しかし,これからはそうはいかない。より長期間,シニア社員がほどほどに働き続けたら,本人も会社も幸福にはなれない。 ■「働きがい」と「生きがい」の関係に気づかせる
そこで,シニア社員が内発的に働きがいを見出し,高めていくために重要なキャリア開発上のポイントを2点挙げよう。
(月刊 人事マネジメント 2012年2月号 HR Short Message より)
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東京大学法学部卒業後、アクセンチュア入社。同社のヒューマンパフォーマンスサービスライン統括パートナーを経て、2003年に独立し、エム・アイ・アソシエイツ鰍設立。同社では、人と組織の内発的変革を支援する研修、診断、コンサルティングサービスを提供している。主な著書に、『アイデアが湧きだすコミュニケーション』『論理思考は万能ではない』『組織営業力』などがある。 >> エム・アイ・アソシエイツ株式会社 http://www.mia.co.jp/ |