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組織イノベーションのすすめ
潟Xコラ・コンサルト プロセスデザイナー 三好博幸 ■「イノベーション」が至上命題の時代
日本が世界の中で存在感を維持し,高めていくためには「イノベーション」が至上命題になっている。これからの時代は,ITの飛躍的な進歩がもたらす社会インフラを活用しながら,「いかに人が,人や社会のために考え,深い洞察に基づいて,創造や革新を試みるか」が生き残りの焦点になっていく。まさに「イノベーション」勝負の時代だ。しかし,多くの企業がイノベーティブでありたいと望み,その努力をしているにもかかわらず,なかなか実現できていないのは,どうしてなのだろうか? ■組織イノベーションにもテクノロジーがある
イノベーションを生み出すといっても,その決定的な手法が確立されているわけではない。だが,「イノベーションとは既存の知識や技術,プロセスの新たな結合である」ということが基本原理としていわれている。従って,イノベーティブな組織を作るカギは,人と人,知恵と知恵,技術と技術,貢献と貢献,仕事と仕事がつながり,結合しやすい環境や機会をチーム,組織の中に築いていくことだ。 ■人事部門から組織のイノベーションを仕掛けよ
一部の先進的な企業では「イノベーションを生むためには,まず組織のイノベーションが必要」との認識を持ち,組織テクノロジーを取り入れて全社的な取り組みを始めている。そのディレクター的な役割を人事部門や経営企画部門が担っている。
(月刊 人事マネジメント 2013年8月号 HR Short Message より)
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1986年東京大学文学部哲学科卒業。鞄立製作所にて、人事・人材育成・海外事業展開などに従事。在勤時から企業内プロセスデザイナーとして組織風土・体質変革に取り組む。2001年、潟Xコラ・コンサルトに入社。IT関連企業、メーカー、商社、地方自治体など、大手企業・組織を中心に変革をサポート。スコラ・コンサルトが蓄積してきた組織風土・体質変革の経験則や知見を研究し、実践から組織本来の機能を作り込んでいく技術原理を抽出し、整理体系化に取り組む。その成果「組織テクノロジー」をさらに多様な企業のメンバーと研鑽していくため、組織イノベーション研究のコンソーシアムを立ち上げる。著書に『組織(つながり)をつくる技術(テクノロジー)』(スコラ・コンサルト)、『フィールドブック学習する組織「5つの能力」』共同監訳・解説、『フィールドブック学習する組織「10の変革課題」』共同監訳・解説(日本経済新聞社)。 >> 株式会社スコラ・コンサルト http://www.scholar.co.jp/ |