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社員と会社が成長し続ける鍵とは?
日本人事経営研究室(株) 代表取締役 山元浩二 ■中小企業が直面する,人材流出の危険性
「社長,今月限りで辞めさせてください」─営業で一番の期待の若手社員,田中君は,社長室に入ってくるなり,そう言い放って辞表を置いて出ていってしまいました。田中君は入社6年目の30歳。中途入社でしたが,本来持った素直さと頑張りで,15人いる営業社員のなかで常にトップ3の成績を残すレベルにまで成長していました。それがどうして今回のような結末になってしまったのでしょうか。 ■会社を辞めたくなる理由は「将来への不安」
人は社会に出た後,10年前後で自分の将来を見つめ直したくなるようです。30歳前後で転職を希望する人に“会社を辞めたい理由”を聞いてみると,「このまま会社にいてもスキルアップが望めない」「自分の将来像が描けない」「もっと世の中に貢献できる仕事をしたい」といった答えが返ってきます。彼らは,自分の将来に不安を感じて,明確に将来の夢や目標が持てる会社に転職したいと考えているのです。 ■鍵は“会社と個人のビジョンの一致”にある
私たちは創業12年になるコンサルティング会社です。この間,一貫して人事評価制度で人材と企業の成長を支援してきました。その実体験に基づいて導き出した答えは,「経営計画書」とそれに沿った「人事評価制度」の必要性です。理念や数年後の会社の姿,経営戦略を明確にし,社員の行動基準である評価基準に落し込みます。この「経営計画書」と一体となった「人事評価制度」の徹底運用により,メンバー全員が一丸となってビジョンを目指していく強い組織が実現します。
(月刊 人事マネジメント 2013年11月号 HR Short Message より)
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1966年、福岡県生まれ。人事評価制度運用支援コンサルタント。日本社会を疲弊させた成果主義、結果主義的な人事制度に異論を唱え、10年間を費やし、1,000社以上の人事制度を研究。会社のビジョンを実現する人材育成を可能にした「ビジョン実現型人事評価制度」を開発、独自の運用理論を確立した。導入先では社員の評価納得度が9割を超えるなど、経営者と社員双方の満足度が極めて高いコンサルティングを実現。その圧倒的な運用実績を頼りに、人材育成や組織づくりに失敗した企業からオファーが殺到するようになる。業界平均3倍超の生産性を誇る自社組織は、創業以来、増収を果たす。2012年には、地元九州から東京に本社を移転し、人事評価制度専門コンサルタントとしてオンリーワンの地位を築く。著書『小さな会社は人事評価制度で人を育てなさい!』はロングセラーになり,人事評価制度の指南書として大きな反響を呼んでいる。 >> 日本人事経営研究室株式会社 http://www.jinjiseido.com/ |