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前向きな新入社員を作るコツ
(株)アクティブアンドカンパニー 代表取締役社長 兼 CEO 大野順也 ■“ナンバーワン世代”と“オンリーワン世代”
諸説あるが概ね2008年度以降の新入社員は,ゆとり教育を経て成長していることから,「ゆとり世代」と呼ばれている。賛否いろいろあるこの世代を,私は“オンリーワン世代”と捉えている。「ゆとり世代」よりも前の世代は,第二次ベビーブームで比較的年齢別人口も多く,受験や就職活動などの節目で常に競争を強いられてきた。さらに前の世代は,高度経済成長期を知り,成長や競争を前提にビジネス経験を積んできた。この成長や競争を前提に成長してきた世代を“ナンバーワン世代”と私は捉えている。 ■“オンリーワン世代”を活かす2つのポイント
「ゆとり世代」に対しては,「顧客よりも自分のやりたいことにこだわる」「会社の飲み会に参加しない」「ストレス耐性が低い」などと嘆く声も多くある。しかし,ここで少し考えてほしい。「幼少の頃から受けた教育に沿って育った人物像をどのように変えるか」という観点よりも,「マネジメントをどのように変えるか」に目を向けたほうがいたって建設的ではないだろうか。ポイントは2つある。 ■新入社員教育と併行してマネジメントの変革を
つまり,前向きな新入社員を作るコツは,本人たちの資質や教育カリキュラムの内容だけではなく,現場の上司や先輩,また教育と現場との連携の在り方にあるのだと思う。問題や課題は必ず2つの物事の間に発生する。新入社員側だけではなく,マネジメント側を変革させることも念頭において施策を打つ必要があるのだ。
(月刊 人事マネジメント 2014年11月号 HR Short Message より)
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1974年生まれ。大学卒業後、株式会社パソナ(現パソナグループ)に入社。営業を経て、営業推進、営業企画部門を歴任し、同社の関連会社の立ち上げなども手掛ける。後に、トーマツコンサルティング株式会社(現デロイト・トーマツコンサルティング株式会社)にて、組織・人事戦略コンサルティングに従事。2006年1月に「株式会社アクティブアンドカンパニー」を設立し、代表取締役に就任。現在に至る。 >> 株式会社アクティブアンドカンパニー http://www.aand.co.jp/ |