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欲しい人材は採りにいく時代
(株)プロフェッショナルバンク 代表取締役 兒玉 彰 ■労働力不足で採用難は加速する
2010年代に入り国内生産年齢人口が加速度的に減り,人材不足は今,最も深刻な課題となっている。企業が採用募集をしても「問い合わせが来ない」「応募があっても必要とする人物像が見つからない」と頭を抱える場面は多いのではないだろうか。 ■人材獲得競争が激化し,獲得手段は多様化する
企業間の競争が激化し,求める人材が変化したことも獲得の難しさにつながっている。ITや産業技術革新のスピードが速まり,グローバル化が進んだことによって,商品やサービスの寿命が短命化してきた。今いる人材やマーケットをベースに5年後,10年後の経営計画を立てることが難しくなってきた。例えば海外進出や新規事業を行う際,社内で最もふさわしい人を選ぶやり方では,競合他社や諸外国との競争に負けてしまう。そのため,すでに海外進出などの経験がある人材を採用し,即戦力として活躍してもらう必要性が増した。もちろん,創業の理念や伝統を引き継ぎ,永続的に発展するためには,継続して新卒採用を行い育てなければならない。だが新卒採用に重きを置き過ぎたり,退職による欠員を中途入社で埋めたりする方法では企業の成長スピードを加速させることは不可能だ。転職者の意識も,終身雇用制度が崩壊して以降,自身のスキルアップを真剣に考えるように変化してきている。 ■人材ハンティングの幅が広がる
最近では転職活動をしていない残りの95%に着目し,評判や公開情報により即戦力となる人材を探して採る企業が増えている。実際に話を聞いてみると一生今の会社に居ると決めている人はむしろ少なく,潜在的には転職の意思があり,より成長したいと移籍を決意するケースも少なくない。
(月刊 人事マネジメント 2017年2月号 HR Short Message より)
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1987年、株式会社パソナに入社 。営業部に配属される。オーストラリア現地法人代表、首都圏営業統括執行役員、東日本営業統括常務執行役員を歴任。2004年8月に退任し、株式会社プロフェッショナルバンク代表取締役副社長に就任。2007年4月から代表取締役社長。 >> 株式会社プロフェッショナルバンク http://www.pro-bank.co.jp |