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チーム型マネジメント成功のカギ
(株)スコラ・コンサルト プロセスデザイナー 木 穣 ■ボス型マネジメントの限界
「上司ガチャ」って言葉があるらしいです。おもちゃのガチャにたとえて,どういう人が上司になるかは運命で,その運命によって当たり外れがあるということを表しています。上司の立場にいる方にとっては嫌な言葉ですね。しかし,1人の上司が部下一人ひとりとコミュニケーションをとり,モチベーションを上げる責任も持ち,育成もしなければならないというのは,そもそも無理があると思うのです。子供にしても,多くの場合親がいて,学校の先生や塾の先生がいて,兄弟も関わって大勢の人が成長に対して影響力を持っています。 ■チーム型マネジメントで重要な場づくり
私たちは組織風土改革プロセス支援を行っています。その途上で,個人個人が生き生き動いているチームに出会うことがあり,そういったチームを観察するといくつかの特徴が見られます。1つは話し合いを見ていても誰がリーダーなのかパッと見分かりにくいこと。もう1つはそのチーム内のどの2人組を抽出しても相談関係があることです。実際はチームの向かうべき先の旗をしっかり持っているリーダーはいるのですが,見た目では分かりにくいのです。それは指示命令があまり見られず,話し合いと個々の判断によってチームが動いている度合いが高いからです。
(月刊 人事マネジメント 2024年1月号 HR Short Message より)
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福岡県生まれ。トータル8回の転職を経験。組織開発コンサルタントとして、人事制度策定および研修開発のコンサルティング会社を経て、人の気持ちを真正面から扱う「気楽にまじめな話をする場=オフサイトミーティング」に衝撃を受けてスコラ・コンサルトに入社。以来、オフサイトミーティングを1,000回以上実施。メンタル不調者がゼロになった事例やV字回復した事例など経験する。 組織変革への重要なファクターである、"場"づくりのプロフェッショナルとして、対話力向上研修や若手リーダー養成プログラムなどを行っている。公開コースで対話力を磨く「マネジメント・ダイアログ・ジム」や対話コーディネーター研修も実施中。「ゆるさ」が持ち味。 >> (株)スコラ・コンサルト https://www.scholar.co.jp/ |