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不況対策の次のステージへ

 産業構造の地殻変動が世界規模で起きているとき、日本の企業だけが例外でいられるはずもない。組織マネジメントが従来の延長線上にとどまれば、それだけ成長の機会は失われ、行き詰まりは時間の問題だともいえる。緊急避難的な不況対策ばかりに追われていると、次世代への布石を見誤るおそれがある。
 このような前提で次のステージを読むとき、「もはや20世紀型ビジネスは終わった」と指摘するのは、ヘイ コンサルティング グループの高野研一代表だ。ビジネスが変われば組織マネジメントのスタイルも変わる。高野氏は、今後、日本企業が取り組むべき変革テーマとして「さらなるグローバル化」「イノベーションの推進」「サービス・ソフト化の展開」の3点に注目している。

 21世紀型の組織は、いわゆる本社総合職を頂点とするヒエラルキーではなく、子会社やグローバル拠点に大幅な裁量権を付与する“グループ経営モデル”にシフトしていくという。また、飛躍的なイノベーションを実現する手段では「M&A」も選択肢の1つとされ、そのインフラとして“年功・習熟”を超える“プロフェッショナル基準”の組織マネジメントが有効だとされる。「革新を生み出すコンピテンシー」を明確にし、活躍する人材層を厚くすると同時に、「企業理念・価値観」の共有を図り、グローバル規模でも一体感を高めていける環境整備が求められるようだ。

詳しくは ==> 月刊 人事マネジメント 2010年5月号

HRM Magazine.

  
神戸大学経済学部卒業。大手銀行勤務,外資系,戦略系コンサルティング会社を経て,2006年,世界47ヵ国に88の事務所を構えるヘイコンサルティンググループに入社。2007年10月に日本法人代表取締役社長に就任。1991年6月ロンドン・スクールズ・オブ・エコノミクス(MSc)修了,1992年6月シカゴ大学ビジネススクール(MBA)修了。著書に,『グループ経営時代の人材マネジメント』『勝ちぐせで組織は強くなる』(ともに東洋経済新報社刊),『ビジネスリーダーの強化書』(日本経団連出版)など。

>> 株式会社 ヘイ コンサルティング グループ
 http://www.haygroup.com/jp/