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サーバントリーダーシップのすすめ
NPO法人日本サーバントリーダーシップ協会 理事長 / (株)レアリゼ 代表取締役 真田茂人 ■“ぐいぐい引っ張らない”リーダーの時代
今までは,リーダーといえば“ぐいぐい引っ張る”というイメージがありました。「威厳があって,恐れられるのがリーダーの条件だ」と言う人もいました。しかし最近のビジネス界では,その“ぐいぐい引っ張る”代表格のようなカリスマリーダーが躓くような出来事がいくつも起きています。 ■正解のない時代の管理職の役割とは
ビジネスの世界では,環境の変化とともに活躍するリーダーのタイプがかなり変化してきました。右肩上がりの時代は,経験がモノを言います。キャリアの長いリーダーは正解を知っているので,“ぐいぐい引っ張る”ことが可能でした。リーダーが「答え」を教えてくれるので,部下も楽でした。言われたことに忠実に従えばよかったのです。反面,メンバーは自分で考え工夫する努力をしなくなります。受け身・依存な態度が身についてしまうのです。忠実だけれど自律的ではなく,また,言われたことをやっているだけなので,モチベーションも上がりません。 ■サーバントリーダーシップの特徴
□ 謙虚さがキーとなる……サーバントリーダーは謙虚です。自分は不完全な存在であり,知らないこと,できないことがあると認めています。「無知の知」といわれる状態です。変化の激しい「正解のない時代」では非常に重要なスタンスです。ですから他人の話に耳を傾けます。経験の浅い部下の話であっても,フラットな気持ちで受けとめます。
(月刊 人事マネジメント 2016年8月号 HR Short Message より)
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早稲田大学商学部卒。(株)リクルートなどを経て,人材開発・組織開発専門企業の(株)レアリゼ設立。2009年日本サーバント・リーダーシップ協会理事長就任。心理学やシステム思考をベースにした人材開発および組織開発のコンサルタントを展開。サーバントリーダーシップの普及を通じ,日本を再生し,グローバルに通用するリーダーの育成にも力を入れている。『魅力的な組織を創るリーダーのための「自律」と「モチベーション」の教科書』『組織づくりの教科書 成長し続ける組織のリーダーが実践していること』『大手企業から引っ張りだこの超人気講師が教える研修講師養成講座』他,著書多数。 >> 株式会社レアリゼ http://www.realiser.co.jp/ |