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組織のほころびを見逃すな
(株)リンクイベントプロデュース ファシリテーター 広江朋紀
組織には見逃してはいけない小さな兆しがあり,リーダーはメンバーやチームの成長に向けて,“これはおかしい”と思う違和感にも心を配り,必要があれば手を打つ思慮深さとフットワークの良さが求められます。具体的には,成果につながらない真因やそのまま放置するとリスクをはらむ隠れた問題に鼻を利かせて把握し,先手を打つことが必要です。 ■衰退の兆候10のシグナル
危険な兆候のなかでも,企業・組織に共通して見受けられる代表的な10のシグナルをご紹介します。 ■先手でコントロールしていくヒント
ほころびを見逃さずに先手を打つためには,上記にご紹介した10の衰退シグナルを予め踏まえることに加えて,業界・競合動向や顧客ニーズの変化に対し,敏感に鼻を利かせることが有効です。そのためには,社内に留まるのではなく,積極的に外に出る勇気を持ちましょう。様々な拠点に実際に足を運び,製造ラインや販売店舗,時には,自分自身が顧客体験をし,ユーザーの視点に我が身を置いて問題を異なる角度から見つめてみるのです。また,様々な情報が入るよう,業界を超えた人脈を広げていくことも有効です。すると,自分では考えも及ばなかった視点が浮かび上がってきます。自分と異なる意見を歓迎する力を養うことも先手を打つうえで重要です。また,長期的には,トレンドを踏まえ,自分なりの変化の自説を持ち,短期的には,日常で,ちょっとした顧客ニーズの変化を察知したら,受け流すのではなく,なぜそう感じたのか,その違和感を変化の芽として探究する姿勢も欠かせません。
(月刊 人事マネジメント 2019年2月号 HR Short Message より)
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産業能率大学大学院卒(城戸研究室/組織行動論専攻/MBA)。出版社勤務を経て、2002年に(株)リンクアンドモチベーション入社。モチベーションエンジニアとしてクライアントの採用、育成、人事制度構築、経営ビジョン策定・浸透プロジェクト推進と、一貫して組織課題の解決に向けたコンサルティング業務に従事。ヒューマンリソース領域における豊富なコンサルティング経験を基に研修講師、組織開発ファシリテーターとして活動中。延べ研修実績300社超、受講者3万人超、年間稼動170日を越える。参加者を本気にさせる、場創りの力に定評があり、顧客リピート率、参加者満足度、同社トップクラス。研修講師・ファシリテーターの養成も行っている。 >> (株)リンクイベントプロデュース https://event.link-ep.co.jp/ |