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マルチスキル人材を育てるポイント
(株)スタディスト 取締役 副社長/コンサルティング部長 庄司啓太郎
働き方改革の推進や,人口減少による人手不足などにより,1人で多くのことを遂行できるマルチスキル人材育成の重要性は年々高まっています。新型コロナウイルスの感染者数が一定の水準まで落ち着き,人手不足に悩む企業の数が増加していることから,今後もマルチスキル人材のニーズは高まりそうです。当社は国内約2,000社にマニュアル作成・共有システムを提供し,コロナ禍でも人材教育をサポートしてきました。仕事の状況やニーズに合わせて柔軟に働ける人材を増やすにはどうすればいいのか,成功事例も交えて,マルチスキル人材の育成(=多能工化)に向けた課題,進め方,そのポイントを以下に解説します。 ■多能工化に立ちはだかる「業務標準化」の壁
多能工化すればあらゆる人手不足問題が解消すると考えがちですが,まずお伝えしたいのが“無目的な多能工化はデメリットを招く”ということです。1人で複数の業務をこなすということは,それだけ従業員の業務負荷が高くなりますし,育成に人的・時間的コストがかかります。製造業においては,1人で複数のラインを担うようなケースが多能工化にあたりますが,ただ漠然と“多能工化したほうがいいのでは”と思って実践すると,負荷ばかり高くなり逆効果になることもあるので注意しましょう。 ■マニュアルを見直し「社内浸透」をうまく進める
そこで求められるのが,分かりやすいマニュアルです。そのポイントは,以下の3つです。
(月刊 人事マネジメント 2022年7月号 HR Short Message より)
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東京工業大学卒。国内シンクタンクにて、都市計画等の調査業務に従事。その後、株式会社インクスにて、設計支援システム導入や、製品開発プロセス改革や、業務分析のプロジェクトリーダーを歴任。同社マネージャー職を経て、2011年1月インクスを退社。同年2月に株式会社スタディストに参画。 >> (株)スタディスト https://studist.jp/ |