HRM Magazine人事担当者のためのウェブマガジン | Human Resource Management Magazine
|
HOME |
「守りの人事」から「攻めの人事」へ
野原グループ(株) 人事部長 竹中アキ
近年,企業経営や組織の成功のカギとして「守りの人事」から「攻めの人事」への転換が求められています。従来は,組織の安定性や従業員の安心感を確保するため,人事は「守り」に重点を置いてきました。しかし,競争の激化や変化の速いビジネス環境では,より積極的かつ創造的なアプローチが必要とされます。以下,「守りの人事」の強さと限界,そして,人事部門が積極的かつ戦略的な手法を取る「攻めの人事」へのキーポイントを考えていきます。 ■「守りの人事」の強さと限界
「守りの人事」は,従業員の採用,配置,教育,評価,報酬などの側面で行われ,組織の安定性を確保するための人事活動を指します。組織の基盤を支える重要な役割と,労働環境の整備,法的要件を満たすための役割を果たしてきました。特に報酬である毎月の給料支払いは「当たり前」に行われることが前提であり,従業員との信頼を築く礎となります。 ■「攻めの人事」への4つのキーポイント
組織の競争力向上に寄与する「攻めの人事」への転換には,4つのキーポイントがあると考えます。 ■「攻めの人事」がイノベーションをもたらす
組織の競争力と成長には,「変化対応とイノベーションの推進」「組織の意識と文化の変革」の2つが必要です。これらには,人事部門の積極的かつ戦略的な手法,つまり「攻めの人事」への転換が重要です。サイロ化された人事の枠組みや考え方を止め,柔軟性と創造性を持った取り組みが求められます。
(月刊 人事マネジメント 2023年8月号 HR Short Message より)
HRM Magazine.
|
機械メーカーに入社、以降、提案営業に従事。トップセールスにて売上と粗利にこだわる。2015年、人財部に異動、人事部門では面談を年間200名以上実施。採用用責任者、制度設計(アルムナイ・コーチなど新しい施策提案実施)、キャリア研修の導入・実施、ダイバーシティー担当、コミュニティー運営、社内大学(採用・研修・制度・コミュニティーの連動)の設立を行う。2023年4月、野原ホールディングス(現・野原グループ)入社。国家資格キャリアコンサルタント、全米NLP協会認定マスタープラクティショナー、2030SDGs公認ファシリテーター、DiSC認定ファシリテーター、インバスケット認定トレーナー。登壇「DXで推進する働き方改革新時代」(オンラインセミナー/2023年3月)。「個人が自ら考えるキャリア開発とは」(般社団法人グローバル人事塾)。 >> 野原グループ(株) https://nohara-inc.co.jp/ |